【定期試験対策】中高生に必須!中間・期末テストの対策方法を徹底解説!

はじめに

定期試験は楽しい!?

定期試験。

それは,どんな中高生にも等しく訪れる,悪夢のような行事と言われています。

ところが,私はそんな定期試験が好きでした。なぜかって,期末試験1週間前になると部活動が期末休みに入りますし,試験の日は学校が午前に終わるため午後の時間を優雅にお家で過ごせますし,それから,全クラス同時に終わるため,普段は部活が違ったりして一緒に帰れない,家が同じ方面にある友達と一緒に帰れるからです。

それに何より,定期試験で良い成績が取れたため,テストの返却が毎回楽しみでした。

なぜ良い成績が取れたのか

では,なぜ良い成績が取れていたのでしょうか。

それは,私が,定期試験に対してのみ使える,有効な対策法を自分の体験を通して確立していたからです。このテクニックを駆使して,中高時代に,学年1位を獲得したこともありました。

こんなことを言うと,自慢しているように聞こえるので,友達にすらほとんど話してこなかったのですが,今回,中高生のために定期試験の攻略法に関する記事を書いてほしいと依頼されたため,折角の機会ですし,自分の確立してきた方法を書き留めておくのも良いかなと思ったため,自分が使っていたテクニックを,出し惜しみせずに,全て書き連ねていこうと思います。

これを読んで1人でも多くの学生が,定期試験の恐怖から解放されれば嬉しいなと思っています。

それでは早速,定期試験対策法を,時系列順に紹介していきましょう。

 


本編
〜定期試験対策法13選〜

定期試験の日程を把握する

まずはじめにやらなければならないことは,当然ですが,中間・期末試験の日程の把握です。

試験日程が発表された日に,すぐに1枚の紙に,全ての日程を書き出すようにしましょう。
(参考画像は次の章で)

ちなみに私の通っていた学校では,以下の画像のような表が,黒板の連絡欄に貼り出されていました。
(写真は私が,高校2年生だった時の1学期の期末試験)

勉強予定表を作成する

試験日程の把握をしたら,次にするべきことは,勉強予定表の作成です。

一般的に定期試験というのは,1週間程度の短い期間に,10数個もの科目のテストがあります。短期間に大量のテストが襲ってくるわけです。

このためパニックに陥ってしまう人も多いことでしょうが,だからこそ勉強計画が重要となります。

それぞれの科目の勉強の予定をたてて,中間・期末試験日程と同じ紙に書き込みましょう。この時の勉強予定は,ざっくりと何日の何時に何の教科を勉強するか決めましょう。

この科目の勉強予定の立て方に関して,いくつかコツがあるので,紹介していきます。

以下の写真は,私が実際に作成していたものです。

※ □で囲ってある部分が,すでに決まっている予定です。
(「学校の授業」という自由に試験勉強ができない時間 &「試験の各科目の日程」)

※ ○で囲ってある部分が,自分でざっくりと決めた勉強予定です。

中間・期末勉強予定の立て方のコツ1

翌日に試験がある日の正午以降は,必ず翌日の試験科目のみを勉強する!

一度,定期試験の根本に立ち返って,考えてみましょう。

ある科目の試験中に,その期間(学期)に学んだその科目の内容を身につけているか。」というところが勝負なわけです。

ということは,ある科目の試験の最中には,その科目に関する内容が,出来るだけたくさん頭に入っていればよい
わけですよね。

歴史の試験中」なら,「その学期に学んだ歴史」の内容が,脳ミソにたくさん入っているべきですし,
英語の試験中」なら,「その学期に学んだ英語」の内容が,脳ミソにたくさん入っているべきです。

とすると,試験前日に,翌日に試験がない教科の勉強なんて,している暇なんてないんです。

逆に言うと,それ以外の科目の内容は,試験中に限って言ってしまえば「邪魔」なわけです。

(※もちろん,学校で学ぶ内容は,どれも重要ですが…)

だからこそ「翌日に試験がある日の正午以降は,必ず翌日の試験科目のみを勉強する」ことが重要になるわけです。

中間・期末勉強予定の立て方のコツ2

全ての科目をもれなく勉強する!

定期試験は,得意科目だけできれば良い!というものでは,ありません。

1科目の最高点は100点ですし,全ての科目について赤点の基準が存在するのが普通ですので,「全ての科目で平均的に良い点数を取る。」ことを目標にしなければなりません。

そのためには,以下のことを心掛けましょう。

苦手科目であっても,決して捨てない!

得意科目であっても,必ず勉強する!

先生は,あなたがその科目が得意かどうかを知りたいのではなく,その学期に授業で扱った内容が身についているかどうかの確認がしたいのです。自分が先生であれば,得意だからって調子に乗って1分も勉強してこないような生徒に高い点を取らせたくないですよね。

というわけで,全ての科目をもれなく勉強することが重要になってくるわけです。

中間・期末勉強予定の立て方のコツ3

定期試験に出る範囲だけを勉強する!

定期試験で,良い点を取りたいと思ったら,定期試験に出る範囲,すなわち,その期間(学期)に学校の授業で学んだことだけを徹底的に勉強しましょう。

後の項目で詳しく書きますが,先生の立場にたって考えると,基本的には,試験範囲外からの出題は考えにくいです。

限られた時間の中で,効率的に点数を稼ぐためには,指定された試験範囲のみをひたすら勉強しましょう。

中間・期末勉強予定の立て方のコツ4

勉強時間は科目によって強弱をつける!

二度目になりますが,定期試験では「全ての科目で平均的に良い点数を取る。」ことを目標にするべきです。

そのためには,その学期に学んだことを全て総復習する必要がありますが,試験範囲の量が多い科目があったり,苦手なために勉強に時間がかかりそうな科目があったりする一方で,内容が非常に薄い科目があったり,得意すぎてあまり勉強時間がいらない科目もあったりするかもしれません。

苦手科目,膨大な量の科目には,勉強時間を長めに割り当てる!

得意科目,内容量の少ない科目の勉強時間は短めにする!

このように,自分なりに勉強時間を変えなければなりません。

中間・期末勉強予定の立て方のコツ5

思考系の科目は午前中に,暗記系の科目は寝る前に,勉強する!

記憶というのは,みなさんが夜寝ている間に,頭の中で整理されて定着します。

そのため,暗記系の科目は出来るだけ夜寝る直前に頭に入れたほうが記憶に残りやすいです。

理想的には,間違いなく記憶に定着させるために,夜寝る直前に頭に入れて,朝起きた直後に確認したいところです。

では,逆に,数学などの思考系の科目は,いつ勉強すれば良いでしょうか。

人間は,朝起きた直後は,脳が整理されていて頭がクリーンな状態です。頭がそういう状態の時の方が,基本的に頭の回転が早くなります。

つまり,数学などの思考系の科目は,午前中にやった方が効率が良いわけです。

このことを踏まえた上で,勉強予定表をたてるようにしましょう。

 

先生(試験作成者)の立場で考える

自分が先生の立場になって考えるという方法も有効です。

先生が定期試験の時に何を考えているのか,を考えてみましょう。


先生その1
うーん,追試作るの面倒くさいし,補習授業するのも面倒くさいから,赤点は取ってほしくないなぁ。半分ぐらいは誰でも解ける問題にしておくか…
先生その2
生徒とか親御さんたちに文句言われたくないなぁ。
試験範囲外からの出題は控えよっと
先生その3
授業ちゃんと聞いてた人に良い点取ってほしいなぁ。逆に,得意だからって調子乗ってる生徒にはあんまり点取らせたくないなぁ。
そうだ! 授業中,話した内容から出そっ!
先生その4
満点取られちゃうとなんか負けた気がするから,1問ぐらいは難問か,授業でちょっと話しただけのことでも出しとくか。これができたら本物だな。(笑)
先生その5
時間ないし,去年と同じ問題にしちゃうか…
例えば,もし自分が先生だったらと考えると,こんな風に考えるんじゃないでしょうか。
「先生その4」「先生その5」に関しては,人によって違うと思いますが,「先生その1」「先生その2」「先生その3」のような考えは,先生であれば,誰でも持つんじゃないでしょうか。
そう考えると,以下のことが予想されるわけです。

半分程度は,基本的で簡単な問題

その学期(その期間)に授業で扱った内容からのみ出題される

授業中の先生の発言から出題される

満点阻止のための問題がある可能性がある(いじわるな先生に多い)

過去問と同じ問題である可能性がある(忙しい先生に多い)

 

勉強する時は,まず全体像の把握から

さぁ,いよいよ実際に勉強していくときのポイントにうつっていきます。

まず詳細な内容の暗記に入る前に,大雑把に,その期間に勉強した内容の全体像を把握することが重要です。

各科目ごとに勉強すべき項目がどれだけあるかを数えて把握してから,詳細の勉強に入っていきます。

勉強時間は限られていますから,常に全体像を把握したまま詳細の勉強を進めていきましょう

科目の中の1分野だけ勉強しても点数は取れませんからね。

以下の写真は,高校1年生の時に「生物基礎」の期末試験に向けての勉強で作成したものです。

まず,1枚の紙に縦線を引いて,項目ごとに1行が割り当てられるようにした後,それぞれの行の一番上に項目のタイトルを書き,1行ごとにその学期に学んだことをもれなく,まとめていきました。

 

記述系の科目は,予想問題とその解答を作成

社会の記述問題や現代文の記述問題,それから予めこんな問題出しますよと授業中に言われていた記述問題については,予想問題を作成して,その解答を予め作成しておくという方法がオススメです。

その予想問題のうち,何問かは全く同じ問題が出る可能性があり,その時に即座に満点の答案を書けるのは非常に大きいです。

 

授業中は先生の発言をメモする

これは,定期テストの勉強というよりも,普段の授業態度についての話になってしまいますが,授業中の先生の発言をメモするようにしましょう。

さきほど,「③先生の立場で考える」という項目で書いたように,授業中の発言からの出題は十分に考えられます。

さらに授業中のメモが残っていれば,試験勉強の時に,メモした時の記憶が蘇ってくるため,試験内容の暗記が格段にしやすくなるという効果もあるんです!

 

過去問があれば必ずやる

運良く,過去問が手に入れることができたならば,必ずやるようにしましょう。

過去問を解く意味としては,

  1. 先生の問題の傾向を知ることができる
  2. 試験勉強なる
  3. 科目の内容が身についているか測れる
  4. 過去問がそのまま出題される可能性がある

などがあります。

 

徹夜は絶対にしない

期末中のあるあるとして,こんな状況があります。

生徒B
今日は徹夜して勉強してたんだぜ。(ドヤ顔)
でも,やっぱり眠いなぁ。ふぁぁ。

でました!徹夜イキリする人!クラスに1人は絶対にいますよね。

こういう徹夜イキリの話を聞いて,こう思ったことがある人も多いんじゃないでしょうか。

自分
僕,昨日ふつうに寝ちゃったんだけど大丈夫かなぁ…不安だなぁ。

そんなあなたに朗報です!

徹夜しても全く良いことはありません!!!睡眠はしっかりとりましょう。

なぜかって?ここまで読んできた方はもうお分かりでしょう。睡眠が記憶を定着させるからです。

 

翌日の科目によって睡眠時間を変える

徹夜は絶対にしない方が良い。ということは前の章で言いましたが,睡眠時間を翌日の科目によってマイナーチェンジしていくということも定期試験を上手く乗り切る上で大切になってきます。

暗記系の科目しかない日の前日は,短くてもよいから睡眠をとることを重視

思考系の科目がある日の前日は,睡眠時間を長めにとって頭をクリアに

暗記系の科目は短くても睡眠時間をとること自体が重要ですので,長さはそんなに気にしなくて良いと思います。(というか,暗記系の科目は不安でたくさん勉強したいことが多い気が)

 

当日はいつもより早めに登校する

試験当日の朝は,いつもより早めに登校するように,心掛けることも重要です。早めに登校することでこんな良いことがあります。

電車やバスが遅延しても大丈夫!

電車やバスなどの公共交通機関の遅延の場合は,学校側が特別な対応をしてくれることがほとんどだと思いますが,試験時間に関してダメージがなかったとしても,焦ったことによる精神的ダメージは意外にも大きいものです。当然,試験を乗り切るためには,精神的にも肉体的にもベストな状態で望むべきですよね。

試験直前に,友達と確認し合える!

さらに,試験直前に友達と確認し合える,というのが結構大きいです。確認し合えるような仲の友達が来ていなかったとしても,教室内のどこかでは必ずといっていいほど問題を出し合っている人たちがいるものですので,そういう人たちの話に耳を傾けておくだけでも意味があります。

なぜかというと,勉強が足りなかった部分を補えるからです。

1人で勉強していると,全て勉強したつもりでも,なぜか抜けている部分があったりとか,授業で聞き逃していた部分を勉強できていなかったりするんです。

私自身も,試験直前に友達と話していて,「え,そんな単語,今学期出てきたっけ!?」と思った経験が多々あります。そして,意外にもそのまま出題されていたりするんです,これが。(笑)

いずれにせよ,早く行く方が良いことは確かですので,次回の定期試験から,このことを心掛けてみてください。

 

試験が終わった科目での失敗は気にしない

定期試験中によく目にする光景が,

生徒A
「あぁぁぁ,数学Ⅱの大問1の(2),めっちゃ簡単だったのに間違えたぁぁぁ。しんだぁぁ。おわったぁぁ。」

と,翌日,別な科目の試験があるにも関わらず,既に試験が終了した科目での失敗について嘆く人々です。

しかしよく考えてみてください。別に1問ぐらい間違えていたところで,あなたは死にませんし,ましてや試験期間すら終わってません。

はっきり言って,これは「時間の無駄」です。

先程も言ったように,1週間程度の短い時間の間に,10数個もの科目のテストが襲ってきます。

そのため,試験が終わった科目の失敗で,いちいちクヨクヨしている暇なんてありません

試験が終わって家に帰ったら,すぐにその日の失敗は忘れて,翌日の試験科目の内容を頭に詰め込むことを心掛けましょう。

 

あえて誘惑に負ける!?(応用編)

試験期間中は午前で学校が終わるため,お昼ごはん以降は,各自がお家で過ごすことになります。

そういう時に,どうしても誘惑されてしまうのが「お昼寝」ですよね〜。

はじめのうちは,私自身も,毎回誘惑されて苦しんでいましたが,逆にこの誘惑を利用する方法を考えました。

ヒントとなったのは,記憶は睡眠を通して定着するという事実です。ある時,ふとひらめきました。

私自身
じゃあ,昼寝をすることで,記憶を定着させられるんじゃないの!?

これが大成功で,暗記系の科目を頭に叩き込んでから,昼寝をすると,あら不思議,意外に暗記できているじゃないですか。

これに気がついて以降は,帰宅してお昼ごはんを食べた後,暗記系の科目を必死で勉強して,眠くなってきたら,キタキタと喜びながら,全力で昼寝をとるようにしました。

ただし,しっかりと寝る時間は決めて,目覚ましを掛けてから寝るようにしましょう。私自身は昼寝は1時間と決めていました。

寝て起きたら,次の日の朝だったとかだと,シャレになりませんからね。

※起きるのが苦手な人は,あまり使えない方法かもしれません。

 

定期試験を脳ミソのトレーニングと捉える

定期試験を嫌だ嫌だと思う人は,別の捉え方をしてみてください。

定期試験はなんと捉え方によっては,定期的な脳ミソのトレーニングでもあるのです。

人間の脳ミソは,使えば使うだけシワが増えて成長します。逆に,定期的に使用していないと,どんどん働きが悪くなっていってしまいます。

普段から本気で勉強できていれば,全く問題ないのですが,日常的に勉強できている人は少ないと思います。多くの人が,本気で勉強するのは,テスト前やテスト期間中であることがほとんどでしょう。

このように,本気で勉強して,内容を記憶しようと頑張ることは,脳ミソの良いトレーニングでもあります。

 


 

おわりに

対策法はあくまでテクニック

ここまで,私自身の学生時代の経験を通して,定期試験を効率的に乗り切る方法をまとめてきましたが,最後に一つ心に留めておいてほしいことがあります。

それは結局,ここに書いてきたことは,その場しのぎのテクニックにすぎない,ということです。

「学問に王道なし」
(There is no royal road to learing.)

このことわざに表されているように,最終的に,学問を修めるためには,地道な努力から逃れようがないことは事実です。

そこのところだけ,十分理解してくだされば,このページに書いてあるテクニックを存分に使ってみてください。そして,良い成績を取って,定期試験の恐怖から解放されてください。

もちろん,目先のテクニックだけで試験を乗り切っているようでは,本質的な理解は得られないこともあります。ですが,そのようなテクニックであったとしても,知らないよりは知っている方が良いことは確かです。

この記事が,みなさんが定期試験を乗り切る助けになれば良い,と思っています。

ここまで読んでいただき,ありがとうございました。

中高時代の私自身の定期試験の成績

最後にここまで読んでくださった方に,参考までに,恥ずかしながら,私自身の中高時代の定期試験の成績を掲載しておきたいと思います。

私の通っていた学校では,中間試験がなかったため,定期試験は期末試験のみでした。そのため,期末試験の点数(+レポートなど)で評点が決まっていました。

中学1年生 1学期 11位
中学1年生 2学期 7位
中学1年生 3学期 25位程度
中学2年生 1学期 15位程度
中学2年生 2学期 4位 ← 「定期試験対策法」を確立
中学2年生 3学期 1位
中学3年生 1学期 3位
中学3年生 2学期 1位
中学3年生 3学期 2位
高校1年生 1学期 3位
高校1年生 2学期 3位
高校1年生 3学期 2位
高校2年生 1学期 4位
高校2年生 2学期 1位
高校2年生 3学期 2位

※この順位は,副教科の点数も含まれているため,純粋に定期試験の点数のみが反映されているわけではありません。

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