学生街・早稲田でラーメンを食す
学生の街、早稲田はラーメン激戦区。メルシー、としおか、やまぐち、武道家、巌哲、武蔵野アブラ学会……有名店がいたるところにひしめいています。
▲ラーメンマニアの筆者が愛してやまない「自家製中華そば としおか」
▲早稲田の学生なら一度は食べておきたい!1958年創業の「メルシー」
そんな学生街はコロナ禍で一変。主要大学のオンライン化をうけ、街は閑散としています。
苦境の中にあって6月に新しくオープンした「つけ麺えん家」さんに、コロナ禍での試行錯誤について伺いました。
「つけ麺えん家」実食レビュー
「つけ麺」専門店と銘打ちながらも、「ベジタブルまぜそば」「台湾まぜそば」など豊富なメニューが特徴的なこのお店。
今回の取材では「台湾まぜそば」をいただきました。
着丼!中央に置かれた卵の黄身を中心にして、バランスよく具材が配された様はまさに「台湾まぜそば」。ちょこんと添えてあるレモンが食欲をそそります。
ガーリックが香辛料に上手く合わさり、まろやかな口当たりに。
食べ進めていると「ニンニクはどうですか?」と店長の白石さん。絡めると旨さが倍増するそうです。ウ~ン、これは良い!
ニンニクはトッピングでの提供(100円)なので、臭いが気になる人は抜くこともできますよ。
「追い飯」は無料サービスです。スープが染み込んだ米、たまらないですね。
「つけ麺えん家」店長 白石さんインタビュー
実食中、美味しい食べ方についてアドバイスをしてくれた店長・白石さん。店のコンセプトや今後についてお話を伺いました。
コロナで店の運命が一変
まずは、ラーメン屋をはじめようと思ったきっかけを伺いたいです。
前職はイタリアンだったのですが、もともとラーメンが好きで、ラーメンの食べ歩きをしたり友人を呼んだパーティの席で作ったりしていたんです。
位置的によい場所が空いたと聞いてはじめました。ラーメン屋をやりたい、という希望が先にあり、そこから場所を選んでいきました。
店の場所として、早稲田を選んだ理由はなんですか?
もともと別の場所で開店する予定だったんです。
コロナ禍の影響でそれが難しくなり、急遽代わりの場所を探したところたまたまここがみつかった、という経緯です。
最初から今のような「つけ麺専門店」を出す予定ではなかったということでしょうか?
そうです。
早稲田で食べたい「つけ麺」ってなんだろう
コンセプトについて教えてください。
「女性が入りやすい店」ですね。
提供しているラーメンもヘルシーさに拘ったものですし、店内も綺麗な装いにしている。
つけ麺としては食べやすい部類のものなので、女性、お一人様、子どもから高齢者まで、幅広い方に足を運んでもらえると考えています。
初期の計画も似たものだったのでしょうか?
いや、場所を移したことでコンセプトも変わっています。この界隈は「油そば」など、こってりした店舗が多くヘルシーなものは少ない。ヘルシーさを前面に出し、店内の綺麗さとともに店のカラーを作っていこうと考えました。
場所が早稲田に決まってから、どう周囲と差別化していくかを考えていった。
そうですね。
開店を準備する中、学生街はコロナに直面して一変しました。このような状況は想像されていましたか?
もちろんしていないです。本当は3、4月にオープンする予定だったのですが、情況を鑑みて開店を延期せざるを得なくなりました。
ただ、ずっと閉めているわけにもいかないので、6月22日にオープンさせることとなりました。
コロナ禍で店を続けていくために
オープンしてからのお客さんの入りはどうですか?
オープン需要もあって、開店してから1、2週間はかなりお客さんがきてくれたのですが、そこからはコロナもあってか正直苦しい状況が続いています。
最初期にきてくれたお客さんは学生が多かったですか?
学生はそこまで多くなかったですね……地域の方が多い。
サークルの部室から離れていることもあってか、土日にやってくる下宿生を除くと今もそこまで見かけません。他には、近場で働いている方の姿が目立ちます。
当初考えていたのは「女性が入りやすい」店づくりでした。こちらはいかがでしょう。
他につけ麺屋が界隈で少ないこと、野菜を使ってヘルシーにしていること、内装を綺麗にして入りやすくしていること……これらの結果、お一人で来ていただいている女性の方はたくさんいます。
今回いただいた「まぜそば」を食べてみて、かなりなめらかなスープになっているのが印象に残りました。
つけ麺専門店、と銘打っていますが、まぜそばも揃えているんですよ。
まぜそば自体は珍しいものではないですが、野菜と豚骨をふんだんに使ったスープを用いてひと工夫したまろやかな味にしています。
他店で食べる「まぜそば」とはかなり違った仕上がりになっているかな、と。
辛味についても、中国・四川省から十数種を仕入れてブレンドしたものを使っています。
まずは一杯!
コロナ対策について、もう少し具体的に教えてください。
東京都のマーク(感染防止徹底宣言ステッカー)認証をはじめ、アルコール類の設置、混雑時の仕切り、店内換気など、やれることはやっています。
換気については、夏なので常に店内を開放しておくのは難しいですが、適度に行うようにしています。
冬になったらまた状況が変わってきそうですね。
そうですね、状況がなかなか見通せませんが、都の指示に従いつつ、お客様が安心して利用できる店でありたいと思っています。
最後に、今後の展望について教えてください。
やはり、この街でいちばん存在感があるのは学生さんなので、まずは学生さんに通ってもらえるお店にしていきたい。
状況によっては貸し切りサービスなども考えています。
一般にラーメン屋さんは回転重視で、長居するお客さんを敬遠しがちですが、(貸し切りのような形で)長居もできる、そんな店にしたい。
学生さんに好いてもらえるお店にしていきたいと思っています。
街にはやく学生が戻るとよいのですが……
学生がいないと通行人もそれほど多くならない立地なので、やはり夜が弱い。
味そのものには自信を持っているので、まずは一度来てくれたらなあ、と。テイクアウトをはじめたほか、「Uber Eats」や「出前館」のようなwebで注文できるサービスも使うなどして試行錯誤を続けています。
まずは一度、ですね。
はい。
一度食べてもらえれば、必ずや魅力が伝わるのではないかと思っています!
今日はありがとうございました。
お得なトッピングサービス
WithStepでは、「つけ麺えん家」とのコラボキャンペーンを実施しています。
本Webサイトを掲示することで
味玉 or 麺増し(150g)が無料に!

ぜひ足を運んでみてくださいね!
つけ麺えん家
所在地 新宿区西早稲田1-9-8
ツイッター @tsukemenenya