UberEatsの配達員って稼げるの?大学生がガチでやってみた感想とやりがいとは?

大学生のお金とバイトシリーズ、今回は「UberEats」配達員のお仕事についてご紹介します!

ステイホームなどの影響もあり、急速に市場を拡大しているデリバリーフード業界

街で大きなバッグを背負った配達員の方の姿を見るのも珍しく無くなってきました。

かくいう僕も実は2年前からUberEatsの配達員として登録し渋谷の街を走り回っていました。一旦お休みしていましたが、このタイミングで復活。(コロナでメイン業務が無くなったのが理由ですが。。)

この状況下で実際に走って体験した、UberEats配達員の実情と仕事内容についてお話をさせていただきます!

主な仕事内容

UberEatsの配達員の基本的な業務は、

注文を受ける→お店に取りに行く→お客様に届ける

という3STEP。業務の指示は全て専用のアプリ上で行われます。

そして、自転車や原付バイクなどで配達を実施。自転車は自分のものでなくとも、レンタサイクル等を使用することも可能です。

必要スキル

自転車で配達する場合は、自転車に乗れること&交通法規が守れることが第一条件。原付の場合も同様です。

近年は一部のマナーの悪い配達員が高速道路を走行したりしてニュースになってしまっていますが、そういった方は稀。基本的にはきちんとした配達員ばかりです。

食べ物を預かっているという責任を持って安全運転ができれば問題はありません。

その他、お届けの際にはお客様と接する場面もあるので、若干の接客スキルがあるとなお良いですね!

給料

UberEatsは雇用契約ではなく個人事業主契約のため、給与ではなく報酬として支払われます。

報酬の金額は、

受取265円+受渡125円+距離運賃1kmあたり60円

という計算式が基本料金。

これに加えて、ピーク時間帯に実施されるブーストや、運が良いとお客様から頂けるチップなどが報酬になります。

平均すると1配達あたり450円〜500円程度です。

自転車だと、1時間に2〜3配達が限界になってくるので、時給は1000〜1500円あたりが相場。

バイクではより多く運ぶことが可能になるため、時給2000円超えも可能です。

また、報酬の振り込みは1週間に1回なので、お金が欲しい時に頑張って走ればすぐ手にすることができるのはメリットですね。

業務の流れ

Uber Eats配達員の業務の流れを簡単に紹介します。

オンラインにする

業務を開始する際はまずは配達員用のアプリを立ち上げ、下にある出発ボタンを押します。

そうすることによってオンライン状態になり注文を受けることができるようになります。

逆に言えばこのボタンを押していない時は注文を受けることができないので、やめたくなったときにすぐ止められ、始めたくなったときにすぐに始められることが大きな特徴でありメリットの1つです。

待つ

オンラインにしたらお客様からの注文を待ちます。

オンラインにしていても配達の依頼がない限りは業務がないのでそれまではいつでも走り出せるようにしながら待機します。

オンラインにすると一分もしないうちに配達依頼が入ることも多く、あまりのんびりもできないのですが、余裕のあるときには電源コンセントのあるフードコートで涼んだり、公園に自転車を停めて課題用の本を読んだりしたこともありました。

受ける

配達依頼が入るとアプリの画面上にお店までの時間と配達を始めるためのボタンが表示されるとともに大きな音でお知らせが来ます。

問題なくピックアップに行ける場合はすぐに注文を受けるボタンを押しお店の場所を確認してからすぐに自転車で向かいます。

取りに行く

地元で実施する時は、ほとんどのお店の場所を頭で把握しているので地図を見ず最短距離でお店に行くことができますが、少しでも土地勘のないところや初めて行くお店などではやはり不安もあるので地図を確認してから出発します。

たまにお店までの距離が非常に遠いことがあるのですが、Uber Eatsの場合お店に取りに行く距離は報酬に影響しないため少しだけ損した気分になります。

お店に着いたらお店の方にUber Eatsですと伝え商品をピックアップします。

アプリ上には注文したお客様の名前と注文番号が表示されていますので、お店の方にその注文番号を伝え間違えた商品を受け取ることがないように注意しましょう。

人気のお店だと10人以上のお客様から注文を受けていることもあり、間違えて受け取ってしまうと後々トラブルになりますのでここは重要です。

また商品を受け取る際、お店の方が温かいものと冷たいものまたは飲み物と食べ物などを分けて渡してくれるので、自前のバックに入れるときはしっかり仕切りなので温かいものと冷たいものを分けて入れます。

届ける

早速お届けに向かいます。

アプリの仕様上、商品を受け取るまではお客様の住所が表示されないため、商品を受け取ってから配達のルートを決めることになります。

ここのルート選びが肝心

地図を見てどの交差点まで向かうからなどを頭に入れておくことによって、途中で自転車を止めて地図を確認する必要がなくスムーズな配達が可能です。

また、お客様のアプリ上には自分の走行位置が表示されるため、道を間違えてしまうと少し恥ずかしいので絶対に間違えないようにしっかり頭に叩き込んでから向かいます。

また、地元では様々な抜け道や坂の場所などを把握しているため、地図を参考にしながらも自分の経験をもとにルートを決めて最善な道で向かうことができますが、少し地元を離れてしまうとやはり地図に頼らざるを得なくなってしまうので暇なときに地図を眺めて研究をしたりすることもあります。

お客様の家に着いたらもう一度アプリを開いてお客様の情報を確認します。

アプリ上にはお客様の名前や住所のほかに、配達時の細かいお願い等が記載されたメモもあります。

配達員によってはこのメモを見落としてしまうことによって配達のトラブルになることもあるので充分注意が必要です

例えば、

  • (置き配の場合)地面に置かずにドアノブにかけて欲しい。
  • 家の前に青い車が止まっているので目印にしてほしい。
  • 配達が完了したらインターホンを鳴らして教えて欲しい。

などお客様の都合が記されています。

Uber Eatsの配達員が運ぶものは食べ物という非常に重要な荷物。

見落としてしまうと思わぬトラブルに発展してしまうので、お客様の自宅の前に着いたら必ず確認をしてから配達をします。

配達が完了するとアプリ上に売り上げが表示されるのでモチベーションにもつながります。

メリット

実は意外と大変?なUberEats配達員。

でもメリットはたくさんあります。ここからはそのメリットについてご紹介します。

完全に自分の好きなタイミングで業務ができる

これは一番のメリットではないでしょうか?

気が向いた時にバッグを背負ってアプリを起動すればいつでも仕事を始めることができてしまうのはこの仕事ならではの魅力です。

朝の9時〜25時までの好きな時間にできるため、大学が終わった後や別のバイトが終わった後等に稼げてしまいます。

運動になる(ガチで痩せます)

これは大きいです。

普段中々自分で自転車に乗るだけでは走ることのできない走行距離を走らざるを得ないため、強制的に運動ができてしまいます。

1日に最大で走った時は走行距離が100kmを超えたことも。。。

ジムに行けなくなった時期だったのもあって非常にありがたかったです。

体重も開始1ヶ月でそこまで本気でやらずとも5kg落ちました。

レストランに詳しくなる

実は意外なメリットとして、レストランに詳しくなるという点があります。

Uber Eatsで取り扱っているお店はマクドナルドや吉野家などのチェーン店の他にも、地元で人気のレストランやラーメン屋さん、個人経営の居酒屋さんなど幅広い種類があります。

今までは知らなかったお店や前を通っても入ったことがなかったお店などに入ることができメニューも知れるため、「自分も食べてみたいなー」と思うことが多く、次のランチはここにしようと言うことが多くなります

また特に都内などではおしゃれなお店などに入ることも多く、自分が食べなくても雰囲気を知ることができるため「今度デートでこよう」といったような予習をすることもできてしまいます。

地理に詳しくなれる

最後は何といってもこちらです。

配達のために様々な路地を通ったり、ときには長距離の移動することもあるため、いやでも覚えてしまいます。

特に僕は東京育ちではないため、東京特有の明治通り、江戸通りなどの「通り」で表現される道を覚えるのが非常に苦手でしたが、Uber Eatsを始めてからはどこどこに行くには〇〇通りを通れば簡単だなぁなどとすぐに思いつくようになりました。

また配達中に思いがけない良いスポットを見つけたりすることもありそういった発見が楽しいのもUber Eatsの魅力です。

全国各地で出来る

意外なメリット?

実はUber Eatsの配達パートナーは、登録した都市以外でも、サービスが提供されているエリアであれば日本全国で配達が可能です。

僕は都内で登録しましたが、隣県の千葉や埼玉を始め、日本各地で配達をすることができます。

もちろん今はコロナの影響で望ましくはありませんが、旅行先でレンタサイクルを借りて働く、という手段を取れば現地の生活費ぐらいは賄えてしまうのではないでしょうか?

シェアサイクルを使って配達することも可能。

仕事のやりがい

この仕事のやりがいは、「自分が頑張った分だけ報酬が手に入る」点がまず一つですが、それ以上に「食べ物」という、お客様の笑顔と健康につながる素晴らしい荷物を届けるという責任感が一番のやりがいです。

段差に気をつけ、冷めないように工夫しながら安全運転でありながらも最短で届け先に到着することが何よりの使命。

自分もUber Eatsを利用することがありますが、家から出ずとも食事を届けてもらえた時のありがたさはなにものにも変えられない気持ちです。

配達時もその感覚を忘れないよう、「お客様に少しでも早く、喜んでもらいたい」という感覚で常に運んでいます。

最近はコロナの影響で「置き配(家の前に置いて届ける)」を選ぶ方も多いですが、対面受け渡しの時に実際にお客様の顔を見て渡し、喜んでもらえた時は本当に嬉しいです。

たかが配達、されど配達。一つ一つにドラマがあります。

エピソード

それでは最後に僕がUber Eatsの配達をしていた時に実際にあったエピソードの中で特に印象的だったものや日々感じていたことを紹介します。

終わりにしようとしたときに自分の家の近くまでの注文が入る

これは非常にラッキーなのですが僕は結構よくあります。

「今日はそろそろ終わりにしようか」と思った時に注文が入り、「せっかくならじゃぁ最後にこれを配達するか」と思って依頼を受けると自分の家の目と鼻の先に住む方への配達だったりすることがよくあります。

特に終わりにしようと思った地点が家から結構遠い場所だったりする時も多く、ただ帰るだけでなく配達を伴って帰ることができるとなんだかすごく得した気分になります。

ですが逆にバリバリこれから配達するぞと言う時に自宅の近くに配達が入ってしまうと家に帰ろうかなぁと惑わされてしまうこともあります(笑)

最後に

今回はお仕事編としてUber Eats配達員の実情についてお話をさせていただきました。

ステイホームの影響もあり非常に一般に定着したデリバリーフード。Uber Eatsの他にも様々なアプリが登場しこれからますます競争が激しくなっていく業界でもあるかと思います。

もちろん社会からの注目が大きなジャンルでもあるため、たびたび配達員の粗相がSNSなどで問題になることも否定できません。

そういったことからUber Eats全体があまりイメージを持たれていないのも事実。

現に絶対に利用したくないと言っている人もいる位、悪いイメージが先行してしまっている感覚があります。

実際に運んでいるのはお客様が召し上がる食べ物。食べ物と言うのは非常に重要であり安全にも関わるものです。心配をされる方がいるのは当然です。

ただ、擁護するわけではありませんが、僕の知っている配達員は皆、お客様の食べ物をこぼしたり形を崩したりすることなくかつ、冷まさずに早く届けると言うことを日々研鑽している人ばかりです。

しかし、「お金を稼ぐ」ということが先行してマナーが疎かになる配達員がいる現状も否定はできません。

ただ、僕個人の意見としては、もし万が一Uber Eatsを使うのが怖いなと思っている人、今まで使ったことがないけどどうなんだろうと思っている人、そういった方にはぜひサービスを利用して、試してみてもらえたら嬉しいなあと思ってしまいます。

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