【趣味日記Vol.4】映画「突入せよ!あさま山荘事件」で昭和の一片を知る。

皆さん、映画には二つの種類があることはご存知ですか?

一つは、自分が観たい映画。もう一つは必ず観なければならない映画です。

そして、今回紹介するのは後者。歴史に残る昭和の大事件「あさま山荘事件」を題材にした、日本人なら必見の手に汗握るドキュメンタリー映画です。

1972・2

今から48年前の1972年。

激動の時代の中に「連合赤軍」と呼ばれる、若者を中心とした過激派組織が様々なテロ活動や破壊行為を行っていました。

政治的な思想を元に結成された集団であり、銀行強盗や武器店強盗などを行って資金や武器を調達していた特殊な組織であったことも大きな特徴です。

元来、「政治思想」という、解釈によっては様々な形に変容するものを基準に結成していたこともあり、組織では内部対立が生じていました。

内部対立では、仲間どうしを殺害すると言った事件も多く発生し、組織自体が疲弊している最中にこの映画の主題となる「あさま山荘事件」が発生します。

なぜあさま山荘なのか?

前述の通り、組織内対立が加速し構成人員自体が少なくなった「連合赤軍」には、警察の捜査の手も及んでいたため、山中の無人の山荘などに潜伏しながら活動を続けていたという背景がこの事件の発端となります。

事件現場となったあさま山荘とは別の場所に潜伏していた犯人グループを巡回中の警察官が発見し、闘争を重ねた末に民間の宿泊施設であった「あさま山荘」に篭城することによりこの事件が勃発しました。

懸命な警察活動

Photo by Minoru Karamatsu

犯人グループはライフル銃などを大量に所持し、建物内に人質をとって篭城しているという一件の判断ミスも許されない特殊な状況下の事件対応となります。

事件現場となったあさま山荘のある長野県を管轄する長野県警察と、応援に駆けつける警視庁の連携で事件を解決する運びになるのですが、やはり組織というものは指揮命令系統がはっきりしないとうまく動かないもの。

事件解決の裏側にある人間的なドラマにも注目して観ると興味深いものがあります。

また、この映画はほとんどの登場人物が警察官という点も特筆すべき点ではないでしょうか。

「警察モノ」と一口に言っても、ヒューマンドラマがメインの作品だったり、アクションがメインだったりと、ジャンルによって様々ですよね。

しかし、この作品は滅多に取り上げられることのない機動隊の警備活動である点が大きな特徴です。

また通常描かれる犯人側の描写もほとんどなく、終止、警察無線のマイクを片手に必死に叫ぶ隊員、そして現場の状況がひっきりなしにその電波を飛び交う様子が描かれます。

そんな状況の中で、機動隊に配備されている特殊な装甲車両に隊員が乗り込んで決死の活動を行うリアリティは、実話を元にした作品であるが故ではないでしょうか。

カップヌードルの知名度が一気に上昇

この事件は日本全国にテレビ中継がされていたことも大きな特徴です。

しかも、その中継の最高視聴率はなんと89.7%。いまだにこの数値を超える視聴率はテレビ史上に置いて上塗りされていません。

また、この事件が中継されている期間は人々の外出が減ったために交通事故が減ったというデータもあるほど。

そんな高視聴率の環境下において、機動隊員が厳寒の現場で当時まだ売り出し中であった「日清カップヌードル」を食べる姿が繰り返し映し出され、一時はカップヌードルがバカ売れしてしまい在庫がなくなってしまったというエピソードは有名な話です。

昭和史を知る上では必見の作品。

様々な点から国民に大きな影響を与えた大事件「あさま山荘事件」

名前は知っていても、その全てを知っているという方は中々いらっしゃらないと思います。

しかし、この映画を観ることによって、もちろん全て忠実にというわけではないですが事件のことを知る手掛かりになるし、文献を読むにしても映像が浮かんでくることによって理解を深めることが可能になります。

激動の時代におきた衝撃の事件。日本人ならみておいて損はない作品だと個人的には思っています。

Amazonprimeでも無料で観れるのでまだの方は是非ご覧ください。

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